ウシを宇宙に飛ばすには?「世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え」レビュー

公開日: 2015年7月6日月曜日 科学 読書


子供の質問にその道のプロたちが答える、という内容の本
シンプルながらも本質を突いた質問が多いので、読んでいてタメになる、そんな感じの本です



どうしてゾウの鼻は長いの?
といった子供らしい素朴な質問もあれば

宇宙のはじめに「なんにもなかった」のなら、どうして「なにか」ができたの?
など鋭い質問も

中でも特に印象に残ったのは、
ウシが一年間おならをがまんして、大きいのを一発したら、宇宙まで飛んでいける?

どうしたらこんなことを思いつくのか
質問を思いついた子の将来が楽しみになりそうな良い質問

ウシが一年間に吐き出すメタンガスの量は、一頭で85kgにもなり、
メタンガスは可燃性が高いので燃料としては要件を満たしている

実際にアポロ月着陸船のエンジンをテストしたロケット科学者が計算したところ、
85kgのメタンガスがあれば、およそ33秒間で900kgの推進力を出すことができるそう
これだけあれば体重680kgのウシを、高度5kmぐらいまで打ち上げることが可能!
とのこと

宇宙がはじまる高度は32kmだから、宇宙にいくのはできない、ということになります
でも、読んでいて思ったのは一年間じゃなくて7年間分だったら可能というのは驚き
あと宇宙って意外と近いのも驚き

地上を普通に32km移動するのは、大したことじゃないけど、
上に向かって32km移動するのは、大変なんだなぁと

少しネットで調べてみたら、ドイツではウシのメタンガスが静電気に引火して
牛舎の屋根が吹き飛ぶという事件もありました
これだけのエネルギーだったら、なにか応用できそうですね



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