最高のガリレオ「禁断の魔術」レビュー

公開日: 2015年6月28日日曜日 科学 読書


ここに登場する湯川学は、「シリーズ最高のガリレオ」だと断言しておきます。
この本の帯に書いてあった東野圭吾さんの言葉に興味をもって、読んでみた
「禁断の魔術」についてレビュー

本のジャンルがミステリーなので、ストーリーにはあまり触れずに本を読んでいて気になったフレーズやキーワードについてのレビューぐらいで留めておく

今回の事件では、とある人物がレールガンを使って事件を起こそうとする
レールガンとは、「物体を電磁誘導で加速して撃ち出す装置」のことで、手軽に持ち運べるようなシロモノではなく、作品の中で湯川学も「レールガンは武器ではなく、実験装置だ」と説明している

レールガンについて少し調べてみるとすでにアメリカの海軍が、実用化にむけて動いているらしいですね
普通の大砲の10倍の射程を誇る新兵器のようで、10年以内に艦船に搭載される見込みだそう

ただ湯川学も作品の中で言っていたセリフで
「もちろん科学技術には常にそういう側面がある。良いことだけに使われるわけではない。要は扱う人間の心次第。邪悪な人間の手にかかれば禁断の魔術になる。」
とあるように最新の科学の使い方を気をつけないと、とんでもないことになることは間違いないだろうなと個人的には思った

話の最終局面で、湯川学は犯人を身を挺して止めようとしたのが印象的
確かに「シリーズ最高のガリレオ」と著者が銘打つだけあって、ガリレオこと湯川学の科学に対する思いや人柄、―特に科学を使って人を殺めたり傷つけたりはしてはいけないのだ―、という一貫した信念が強く出ていたように感じた



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